最近、仕事の環境が変わりました。
それに伴って、新しい出会いもあり手相を見る機会が多くなりました。
そんな中、伝える立場になる人は、責任感を持って発言する必要があるなーと思ったお話です。
占いをする時に気になったこと
初対面の方に自己紹介で占いをしていることを伝えると、占いに興味のある方は声をかけて来てくれます。
本格的に見ることはできませんが、手相で一言だけお伝えするようにしています。
コミュニケーションにもなりますし、私としても要点を見極める練習にもなります。
そんな感じで手相をみさせてもらっているのですが、ある方がこんなことを話してきました。





こんな流れで、手相を見させていただきました。





という事がありました。
さらっと会話で出てきた、やばいとか早死にするというワード。これ割と大きな問題です。
手相の読み方うんぬんではなく、伝え方という部分でマナーが欠けています。
占い界隈では、死に関することについてお伝えするのはタブーだと言われています。
具体的な時期を答えていないにしても、不安を煽っているだけで何の実りもありません。
仮に何か気をつけるべきことがあったとしたら、やばいと言う抽象的な答えではなく、具体的に伝える必要があると私は思います。
「あなた今のままじゃ危ないわよ。何が引き金になるかわからないけど、注意したほうがいいいわ」
こんな情報なら受け取らない方がマシです。
悦に浸るのが目的になる
占いに馴染みがない方は「占いができる=凄い人」という認識になりがちです。
でも実際にはそういうわけでもないんですよね。
料理人が、全員美味しい料理を提供できるかと言ったら、答えはYESとはなりません。
それと同じなんことなんです。
占い師も、全員良い占いができるかと言ったら、それは違うんですよね。
料理のことは判断できても、占いの良し悪しを判断することは難しいんです。
未知の分野だから当然ですよね。
だから言われたことを真に受けやすい。
つまり、占いはただ受ければいいわけではありません。誰から鑑定を受けるのかが凄く大切です。
で、話を戻すと「占いを受ける側」と「占いをする側」という構図は決して軽々しいものではないということ。
「先生」とか「師」という伝える立場になる人は責任感が伴うことを意識する必要があると思っています。
(当たり前のことなんだけどね)
伝える立場になる人が「相手のことを考えた発言ではなく、自分が言いたいから伝えている」だけの状況が良く起きてしまう。
冒頭で挙げた「この先良くないとか、やばいとか、早死にするとか・・。」の発言はまさにそれ。
自分だけ悦に浸って、相手は苦しんで・・・。
これは、もはや脅しであって鑑定でもなんでもない。
占いハラスメントそのものです。
伝える立場の人はエネルギーヴァンパイアの可能性を秘めている
占いハラスメントをもっと踏み込んでお伝えすると、相手のエネルギーを奪ってるだけ。
俗に言う、エネルギーヴァンパイアです。
(エネルギーヴァンパイアとは、相手からエネルギーを吸い取る人のこと。本人は無自覚なことが多い。エネルギーを奪って元気になるが、相手は気疲れなどネガティヴに状況に陥る)
他にも、褒めらる、認められることが目的で占いをしているパターン。
この場合も無意識にしてしまっていることが多いです。
人のために役に立ちたいという気持ちは、悪いことではありません。
ただ目的が自分軸になってしまうのは少し違うと思っています。
相手のためと思っていることが、自分のための占いに置き換わってしまうからです。
自分軸、他人軸。このバランスが大切です。
鑑定をする人が、自分のほうにベクトルが向いていると上記のようなことが起こりやすいと思っています。
ただ単純に、前向きになれるのか、それとも逆な気持ちになるのか。
これを判断基準にしてみるのが良いでしょう。
伝え方に特に気を使っています
良いことはすぐに忘れてしまいますが、嫌なことは心に残ってしまうことが大半です。
そもそも人が占いを受けるのは、より幸せになりたいからです。
だとしたらマイナスな情報は不毛です。
だからと言って悪いことは一切伝えていないわけでもありません。
アドバイス的な観点から、必要に応じてお伝えします。
それから、あげ鑑定。
いわゆる、良いことだけを伝える鑑定でもないです。
時には厳しいことをお伝えする時もあります。
その際には、ちゃんとお伝えしている理由も説明しています。
ただ占いの結果を横流しにお伝えしているのではありません。
占いで鑑定をした上で、セッションに活かしています。
占いから出てきた情報を用いて、状況をより良くするためのアドバイスをすることが私の仕事です。
自分のための占いではなく、相手のための占い。私はここを大切に鑑定をしています。